Web業界に興味があるけど、実際何やるの?
Webデザイナーに興味があるけど、実務って具体的に何やるの?
Web業界の仕事ってハードワークなイメージあるけど、合ってる?
未経験でWeb・IT業界に飛び込もうと思った時には、期待と同じくらい不安や疑問がありますよね。
30歳・未経験でWeb業界へ転職した私も、同じような不安と疑問だらけでした。
正直なところ、Web・IT業界と言っても職種は幅広いので一概に「職種はこれだね〜」と言うのは非常に難しいです。
イメージしやすいのは、Webデザイナーやコーダーですが、それだけじゃありません。
Web・IT業界は大きく分けて7つの職種があり、さらに「事業会社」「制作会社・代理店」によっても業務に携わる内容が若干異なります。
あなたが『Web・IT業界で、何をやりたいのか?』を職種を見て、仕事人生の役に立ててください。
Webデザイナー
Web業界での有名な職種は何と問われれば、『Webデザイナー』と答える人が多いです。
それくらい、Webデザイナーの認知度は高いはずです。
確かに、Webデザイナーはその名の通り、Webサイトをデザイン・企画する人を指します。
主な業務
- サイトのデザイン
- コーディング
必要なスキル
- デザイン系の知識・技術全般
- 時代に合わせた流行をキャッチする情報収集力
- Webの知識全般
- コーディング
平均年収
- Web制作会社:380万円~
- デザイン会社:350万円~
- 広告代理店:450万円~
- 人材派遣会社:440万円~
- 在宅フリーランス:年収250万円~
- 独立:年収450万円~
実際には、デザインのほかにも様々なな仕事をしているので、入社後のギャップが生まれることも多々あります。
『デザイン』の内容は、どこまでイメージしていますか?
デザインといってもその内容は幅広く、ページのレイアウトや配色だけではありません。
- ページのレイアウトの設計
- イメージに合う配色の選定
- パーツデザインの設計
- フォントの選定
- 操作性の良さ
- (文字通りの)見やすさ
- ページ同士のバランス設計
- その他、細かい調整
このように、『デザイン』と言っても確認しなければいけないポイントは多いです。
それだけではなく、流行りの配色やデバイスに最適なデザインの情報収集は欠かせません。
2020年現在では、Webデザイナーの仕事単体では給料が上がらないことも多く、コーダーを兼務する人がほとんどです。
そのため、単に『デザインだけで食べていきたい』という人は、Webデザイナーではなく「アートディレクター」や「グラフィックデザイナー」としてデザインを追求したほうが、給料も専門性も高まります。

コーダー(フロントエンドエンジニア、HTMLコーダー)
コーダー(フロントエンドエンジニア、HTMLコーダー)は、Webデザイナーが作成したデザインを、サイト上で動作・閲覧できる形へ仕上げる人です。
Web社会になっている昨今においては、ほぼ必須とも言える人材なので募集している企業も多いです。
また、基本的なコーディング方法であれば割とすぐに習得可能なので、未経験であっても歓迎される職種です。
主な業務
- コーディング
必要なスキル
- コーディング(HTML, CSS, JavaScript)
- Webの知識全般
平均年収
- 350万円~
Web上に存在しなかったモノ・サービスを見れる存在に仕上げる作業が続くので、携わっているWebサイトが完成した時は非常に達成感を得られる職種です。
コーダーを募集している企業は多いですが、作業・納期が延々と続くので残業が多い職種でもあります。

『Web業界=長時間労働』と言うイメージの代表ともなるのが、コーダーと言っても過言ではありません。
事業会社ではなく、制作会社や代理店のコーダーは勤務時間が多い傾向があります。
複数のプロジェクが複数同時進行し、納品期日に追われて徹夜作業・デスマーチ(通称:デスマ)が続く可能性も秘めています。
もちろん、会社の方針によっては残業は20時まで!と決めている企業も多く、プロジェクトやスケジュールの決め方も一緒ではないので、入社する企業の文化で大きく変わってくるポイントです。

未経験で入社できる可能性が高いのが事実ですが、2020年現在ではAIの進化によってコーダーの仕事がなくなる未来もあります。
そのため、未経験で入社するのは「コーダー」であっても、+αのスキル・技術を身に付けないと年収は上がりにくいので、その他の武器を身に着ける必要があります。

- コーダー + マーケター
- コーダー + デザイナー
- コーダー + システムエンジニア
- コーダー + 営業
できれば、前職までに培ってきた能力と合わせて発揮できると、「あなたにしかできない仕事が増える=給料も上がりやすい」ですよ。
Webディレクター
Web制作に関わるスタッフ(デザイナーやコーダー、時には営業まで)を指揮・管理をする仕事がWebディレクター(Webプロデューサーとも言う)。
主に制作会社や広告代理店で活躍する職種で、クライアント(顧客)の要望を叶えるサイト作りをするために、舵取りを行う重要なポジションになります。
一言でいえば、プロジェクトのリーダーです。
主な業務
- 社内外の打ち合わせ
- 要望のヒアリング
- 企画提案
- 予算交渉・管理
- 全体のスケジュール管理
必要なスキル
- マネジメント能力
- 問題解決能力
- 財務系知識
- 折衝能力
- リーダーシップ
- コーディング(HTML, CSS, JavaScript)
- Webの知識全般
- 時代に合わせた流行をキャッチする情報収集力
平均年収
- Webサイト制作会社:400万円~
- Web系デザイン会社:380万円~
- 広告代理店:440万円~
- ゲーム開発会社:450万円~
- フリー:400万円~
プロジェクトに携わる人(社内外全て)の進行・管理を進めていく重要な職種であるので、幅広い知識とスキルだけでなく営業のような交渉力も必要となります。
ただし、コミュニケーションだけでやっていける職種でもありません。
クライアント(顧客)から簡易的な技術寄りの質問された時は、すぐに回答できるようになっていないといけません

幅広い知識・スキルを要するので、平均年収は高い傾向です。
企業によっても異なりますが、未経験でいきなりWebディレクターと言う道は難しく、コーダーやデザイナーを経験して技術を学んでから全面に立つWebディレクターになることが多いです。
なぜなら、デザイナーやコーダーの大変さも知っていないとプロジェクトを上手く進められないからです。

クライアント(顧客)からの無茶な要望にも、「時間がかかる・追加で費用がかかる」ということを説得するためには、その背景や理由も理路整然と説明できないと務まりません。
ただし、ゼロからプロジェクトをスタートさせ形にした時の達成感や賞賛を得られるのは、Webディレクターです。
クライアントから信用されれば、独立したあとでも声がかかることが多い職種です。

Webマーケター
WebサイトやWebサービスを、企業が目指している目標を達成できるようにマーケティング施策を施すのが、Webマーケターです。
資料請求数を増やす、ページビュー数を増やす、といった目標を達成できていない原因を突き止め改善する探究力が求められます。
主な業務
- SEO、SEM、LPOなどの施策
- アクセス解析
- KPI・KGIに向けたPDCAサイクル
必要なスキル
- マーケティングに関する知識全般
- アクセス(データ)解析
- 財務系知識
- 仮説・実行能力
平均年収
- 年収300〜450万円
※凄腕になると、800万円〜1,200万円も夢じゃない
ユーザーの流入経路や離脱率(や離脱数)といったアクセス解析の結果もとに、どうしたら数値が改善されるかといった分析・仮説・実行・結果が求められます。
そして最も求められる、不可欠な能力は、「市場洞察力」です。

未経験からであれば、年収300万〜450万円からのスタートですが、マーケターとしての目と力を養っていけば年収1,000万円以上も夢ではないです。
正直なところ、未経験で特別なスキルがなくても「市場洞察力」と「探究心」があればWeb業界に挑戦できる職種です。
目まぐるしく変わる技術世界にどっぷりと浸かることになるので、日々情報収集と勉強が必要です。
※土日でも仕事になるヒントがないかを模索するくらい
事業会社でのWebマーケターなら、自分が好きな業界やジャンルの企業だと常に探究できるはずです。
広告代理店やSEO・リスティング広告会社であれば、多種多様のWebサイトに携われるので業種に偏らない幅広い知識と経験を作ることができます。
このWebマーケターとその他の技術的なスキル(コーダーやプログラマー)がかけ合わさると、とんでもない市場価値となる人材になります。

最先端の技術情報の収集力と、あくなき探究心がある人であれば向いている仕事です。
エンジニアやWebデザインナー向けのオンラインスクールは有名ですが、実はWebマーケターを養成するスクールもあるんです。
平日はインプット・週末はアウトプットを繰り返す反転学習で、覚えるだけでなく実践も入れたカリキュラムになっています。
しかも転職に成功できない場合は、全額返金も可能なので本気で『Webマーケターになりたい』人は、無料カウンセリングからでも相談してみましょう。
Webマーケッター向けのオンラインスクール:DMM WEBCAMP
システムエンジニア
システム開発全体の企画指示や開発したシステムの運用をする人のこと。SE(System Engineer)とも表記します。
上流工程(企画から設計までのフェーズ)でクライアントと要望のすり合わせを行ったり、自社内のチーム全体をまとめる必要があるため、技術・スキルだけでなく、コミニュケーション能力も必要です。
主な業務
- 要求分析・要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
必要なスキル
- プログラミング(C、Java、PHP、Ruby、Pythonなど)の基礎知識
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
平均年収
- 年収400万円~600万円
Webデザイナーやマーケターのような華やかなイメージとは違った仕事が、システムエンジニアです。
WebディレクターがコーダーやWebデザイナーのまとめ役となるのと同じように、システムエンジニアはプログラマーの上位職でもあります。
プログラマーの作業がひっ迫している状況であれば、自分で作業を行う必要があります。
クライアント(顧客)が望んているシステムを完成させるために、「企画」「設計」「社内調整」「社内外の交渉」「スケジュール調整」といった細かい部分も求められます。
正直、Web・IT業界ではシステムエンジニアの数が不足しているので、未経験からでも勉強する「覚悟」があれば挑戦できる職種です。

プログラマー
システムエンジニアが設計したシステム要件を満たすためにプログラミング作業をするのが、プログラマーです。
技術者(エンジニア)の世界では、新人が入ったときにプログラマーとして配属されることが通例です。
将来的にシステムエンジニアを目指しているのであれば、未経験からプログラマーになってからシステムエンジニアという道が王道です。
主な業務
- 要件定義にそったプログラミング作業
- スケジュール通りの正確な進行
- テスト・バグの処理
必要なスキル
- プログラミングに関する専門知識と論理性
- 新しい技術を学び続ける向上心
- 円滑に作業を進めるコミュニケーション能力
- 不備を見つける注意力
- 最後までやりきる根気
平均年収
- 400万円~500万円
どのようなジャンルの仕事を担当するかによって、必要になるプログラミング言語も変わってきますし、プログラミングの技術は簡単には身に付きません。
1つのプログラミング言語だけでは業務を円滑に進めることができないので、複数のプログラミング言語の習得が必須となります。
さらに、プログラミング言語はバージョンアップもするので一度覚えたら終わり!ではなく常に最新の情報をキャッチする力も必要です。
技術が移り変わるスピードが早く、業界としても拡大している中での根幹を支える職種なので、平均年収は上がり続けています。
未経験でも目指せる&平均年収が上がり続けている傾向から見ても、おすすめの職種です。
ちなみに、難しいプログラミングでもオンラインで基礎学習は「tech boost」がおすすめです。
- 場所や時間を気にせず働きたい
- サービスやアプリを作ってみたい
- 時代にあったスキルを身に付けたい
こういった悩みがある人は無料の説明会で相談してみてください。
きっと解決できるはずです。

サーバー・ネットワークエンジニア
サーバーの構築・運用・保守を担当するのが、サーバー・ネットワークエンジニアです。一方で、サーバーエンジニアは、サーバーを動かすアプリケーションを担当します。
主な業務
- ネットワーク設計
- ネットワーク構築
- ネットワーク運用
- ネットワーク保守
必要なスキル
- OS(Windows、Mac、Linax、UNIX)に関する知識
- セキュリティスキル
- TCP/IP設定
- メール、Webサーバーなどの知識
- クラウドへの十分な理解
平均年収
- 650万円~800万円
システムの設計から保守・運用まで幅広い業務を受け持つため、求められる経験やスキルの要求が非常に高い職種です。
また、昨今の情報漏洩の危険性から、セキュリティスキルも強く求められます。
基本的なコンピュータースキル(特にWindows/UNIX/Linux)を有していることは最低条件なので、未経験からネットワークエンジニア・サーバーエンジニアになるのは壁が高いといえます。

未経験からでもOKとしている企業もありますが、異業種からの転職の場合は、目に見えない&イメージしにくいネットワーク回線の話がメインなので、挫折する確率が高いです。
独学では厳しいので、外部のスクールや専門学校に通って、適性があるかどうかを自分で見極めてから転職を検討したほうが無難です。

補足:営業
もはやどこの会社でもある「営業」職ですが、考え方や転職先企業の体勢によっては営業からスタートして知識や業界を知る方法だってあります。
例えば、ジョブチェンジ(企業内での職種・部署転換)を認めている場合は狙っても良いでしょう。
通常、職種を変える場合は転職しなければ希望はかないません。
ただ、転職活動は精神的にも体力的にも厳しい戦いになります。
未経験なら尚更ですね。
それが企業内で仕事を変えることができたら、転職活動をせずに2つ以上のスキルを身に付けることができます。
もし、今まで営業をやっていて「技術職になりたいけどな〜ちょっと不安だな〜・・・」という人は、ジョブチェンジ制度を用意している企業を見つけるのもアリですよ。
まとめ
Web・IT業界の職種をざざっと7職種紹介しました。
興味を持っていても、どんな職種があるかどうかを全て理解したうえで、今までの経験と「やっていく覚悟」を持てそうな職種に挑戦してみましょう。

そして、1人でずーーっと悩んでいるのは時間の無駄です。
相談をして合わなかったら転職活動をしないという方法だってあります。
転職エージェントでは相談に乗ってくれるメンターがついてくれるので、迷ってるくらいなら登録して相談してみましょう。
相談は無料ですし、思いがけない企業との出会いが待っている可能性だってあります。
悩んでる時間は、どうやったって取り戻せないので第一歩を踏み出してみましょう!